シンポジウム「湿地と生物多様性─ラムサールCOP10からCBD-COP10へ─」

 ラムサール条約は生物多様性条約と深いかかわりを持ち、湿地の生物多様性を守るために、生物多様性条約の事務局と覚え書きを交わし、共同作業計画を策定しています。今後、湿地を保全し湿地の生物多様性を守っていくためには、両条約がさらに緊密に協力関係を構築し、連携した取り組みを強力に推進していくことが極めて重要であり、その重要性を広く関係者に理解してもらうことが必要です。
 昨年10月〜11月には韓国で、ラムサール条約第10回締約国会議(ラムサールCOP10)が開催されました。 来年10月には名古屋で、生物多様性条約第10回締約国会議(CBD-COP10)が開催されます。 そのちょうど中間の時期に当たる本年10月17日、ラムサール・ネットワーク日本では下記の通り、韓国NGOから4名のゲストを招いて名古屋でシンポジウム「湿地の生物多様性 ─ラムサールCOP10からCBD-COP10へ─」を開催します。 このシンポジウムを契機に、両条約をもとにした湿地の生物多様性保全について普及啓発を図り、湿地の生物多様性を守る取り組みを前進させたいと考えています。
 湿地保全と生物多様性に関心のあるみなさま、奮ってご参加ください。

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シンポジウム 湿地と生物多様性
─ラムサールCOP10からCBD-COP10へ─

日 時:2009年10月17日(土)10:00〜17:30(開場9:30)
会 場:名古屋港ポートビル 4F講堂
      名古屋市港区港町1-9 TEL 052-652-1111
      http://www.nagoyaaqua.jp/buil/index.html
      地下鉄名港線・名古屋港駅下車(3番出口)徒歩5分
      *名古屋駅から地下鉄東山線・栄駅乗りかえ、
       名城線金山方面・名古屋港行き終点下車(所要時間約30分)
主 催:ラムサール・ネットワーク日本
     CBD市民ネット湿地の生物多様性部会
後 援:WWFジャパン、(財)日本自然保護協会、(財)日本野鳥の会
参加費:無料(事前申し込み不要)

プログラム/発表者(予定)
 開会挨拶
 1.ラムサールCOP10の成果と問題点
     日本:浅野正富(ラムサール・ネットワーク日本)
     韓国:マ・ヨンウン(KFEM:環境運動連合)
 2.ラムサールCOP10からCBD-COP10へ
  1)ラムサール条約と生物多様性条約における国際協力
     日本:柏木 実(世界湿地ネットワーク)
      〈昼食 12:00〜13:00〉
  2)日韓の湿地の危機とCBD-COP10
     日本:堀 良一(よみがえれ!有明訴訟弁護団)
     韓国:ハン・ドンウク(PGA湿地生態研究所)
  3)ポスト2010年目標として目指すべきもの
  (1)水田と集水域の保全
     日本:呉地正行(日本雁を保護する会)
     韓国:パク・インジャ(iCOOP生協連合会)
      〈休 憩〉
  (2)沿岸・海洋の保全
     日本:花輪伸一(WWFジャパン)
     韓国:チュ・ヨンギ(セマングム生命平和全北連帯)
  4)総合討論─CBD-COP10に向けた具体的行動計画について─
   進行:菅波 完(有明海漁民・市民ネットワーク)
   コメンテーター:前川盛治(泡瀬干潟を守る連絡会)
           キム・ドクソン(環境と生命を守る教師の会)
 閉会挨拶

お問い合わせ
 ラムサール・ネットワーク日本
 〒113-0021 東京都文京区本駒込4-38-1 冨士ビル2F
 TEL/FAX 03-5842-1882
 E-mail  info☆ramnet-j.org(←☆は@にして入力:迷惑メール対策)

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2009年09月13日掲載