ラムサール・ネットワーク日本

　2007年に策定された第三次生物多様性国家戦略では、2012年にルーマニアで開催されるラムサールCOP11までに、ラムサール条約湿地を10か所追加登録する数値目標が定められています。2008年のCOP10で4か所追加登録されていますので、COP11までには少なくとも6か所の湿地が新たに条約登録されなければなりません。

　環境省は、2012年までの追加登録に備えて、2004年に設置されたラムサール条約湿地検討会で選定した54か所の条約湿地候補地リストを拡充するため、新たにラムサール条約湿地候補地検討会を設置しました。2月2日に第1回、3月4日に第2回が開催され、その後2回の会議を経て、2010年9月ころまでに追加候補地を選定して公表する予定です。候補地リストに選定されていない湿地でも条約登録された例はありますが、やはり、条約登録を目指すためには、候補地リストに選定してもらうことが最初の関門です。また、この条約湿地候補地検討会では、候補地の追加選定だけでなく、ラムサール条約湿地の登録に関しての意見交換も行われる予定になっています。

　ラムサール・ネットワーク日本（ラムネットJ）は、条約湿地の登録推進を活動の大きな柱にしていますので、この条約湿地候補地検討会の動きに対応して、全国で地元の湿地の条約登録を目指している皆さんと幅広く連携しながら、ラムサール条約湿地登録推進の活動を大きく展開していこうと考えています。そのための作戦会議を下記の通り3月14日に開催します。当日は、ラムサール条約湿地候補地検討会の委員を務めている呉地正行ラムネットJ共同代表に条約湿地候補地選定状況を報告してもらう予定です。

　ラムネットJ会員、非会員に関わらず、皆様、奮ってご参加ください。

　なお、資料の準備などの都合上、参加ご希望の方は下記事務局までFAXかメールで、お名前、所属、連絡先をお知らせいただけると助かります（事前のお申し込みがなくても参加は可能です）。また、当日は、各地の状況について報告する時間も設けますので、報告希望者はその旨お書き添えの上、3月4日（木）までにご連絡ください。