報告:CBD/COP12に向けた日韓NGOミーティング

 ラムネットJ、韓国湿地NGOネットワークなどの共催による、CBD/COP12に向けた日韓NGOミーティング(第9回日韓NGO湿地フォーラム)が、大阪府立大学I-サイトなんばを会場に、2月14日〜16日の3日間にわたって開催されました。
 初日の14日は大雪の降る中、韓国からの7名を含む約40人が参加しました。韓国からは、韓国CBD/COP12市民ネットワークや韓国政府のCBD/COP12への準備状況、韓国の主要な湿地における課題や生物多様性政策の現況についての報告が行われました。日本からは、CBD/COP 10(名古屋)の教訓からCOP12に向けての助言、地域における生物多様性保全の取り組み事例、諫早湾干拓事業の問題などが紹介されました。
 2日目は、COP12に関する具体的な活動について実務的な打ち合わせを行いました。ポジションペーパーやNGOの共同声明の発表、SBSTTA(生物多様性条約の科学技術助言補助機関)への参加、決議の提案、100日前イベント、COP12会場内でのサイドイベントやブース展示などについて、実施や参加の必要性、準備する内容、実施方法、日韓の作業分担、スケジュールなどについて確認を行いました。

会場の様子
会場の様子
参加されたみなさん
参加されたみなさん

 3日目は初日の雪が嘘のように晴れ渡り、バスに乗って南港野鳥園の見学に向かいました。あいにく、あまり多くの野鳥の姿を見ることはできませんでしたが、南港ウェットランドグループの高田博さんに、南港の埋め立て地に野鳥園が作られることになった経緯、人工的に作られた湿地が生きものが住める環境へと変化していく様子や、その過程での工夫など、野鳥園の歴史をグラフや写真をふんだんに使って分かりやすく説明していただきました。
(後藤尚味)

ラムネットJニュースレターVol.16より転載)

2014年06月23日掲載