イベント情報
■福井県
NPO法人 中池見ねっと
中池見湿地トチカガミプロジェクト アメリカザリガニ防除セミナー~在来種を取り戻せ!~
かつて中池見湿地の水路に繁茂していた水生植物、トチカガミが生育できる環境の保全・再生を目的として、アメリカザリガニの防除を行っています。
本セミナーでは、アメリカザリガニ対策検討ワーキンググループ委員を務められたシナイモツゴ郷の会(宮城県)理事長高橋清孝氏を講師としてお迎えし、効果の高いカゴ罠の開発や成体・幼体・抱卵個体それぞれにあった適時適切な防除方法などについて伺います。
また、後半は県内でのアメリカザリガニ防除の取り組みの事例紹介や取り組みの現場から成果と課題などを共有します。
【中池見湿地について】
中池見湿地は福井県敦賀市にある、広さ25haほどの小さな湿地です。敦賀駅から約2㎞と市街地のすぐ近くにありながら、周りを山に囲まれて、まるで隠れ田のように静かな時間が流れるところです。
昭和40年頃まで全域で水田耕作が行われ、当時からの小さなため池や大小の水路などその多様な水辺環境には60種以上の絶滅危惧種を含む約3000種の生き物が確認されています。
2012年、その生物多様性の高さに加え、袋状埋積谷という特異的な地形や、世界屈指の厚さ40mにも及ぶ泥炭層が地下に堆積していることから、「国際的に重要な湿地」と認められ、中池見湿地はラムサール条約に登録されました。