イベント報告

砂浜海岸生物調査研修会

●主 催:海の生き物を守る会
●共 催:日本自然保護協会
●実施日:2017年5月27日(土)10:00~14:30
●場 所:神奈川県鎌倉市材木座海岸と光明寺
●参加者:26名

 2017年5月27日(土)に鎌倉市の材木座海岸の砂浜で、砂浜海岸生物調査の研修会を行いました。
 グリーンウェイブ2017には、稲村ヶ崎海岸での開催を予定していましたが、同定作業などに必要な場所の確保が難しかったため、光明寺の本堂をお借りし、直ぐ近くの材木座海岸で実施しました。予報では雨だったにもかかわらず、雲ひとつ無い快晴となり、富士山がみごとに望めました。参加者は親子連れも含めて24名(他スタッフ4名)の参加がありました。材木座海岸の北端は、かつての貿易港&人工島「和賀江島」があったところで、昔の和賀江島の名残の岩が砂浜とは異なる環境を提供しており、砂浜海岸生物調査は、同時に磯の生物観察を兼ねることになりました。
 今回は多くの生き物が観察でき、参加者も大喜びでした。採集した後は、近くの光明寺の本堂で、採集した生き物たちの同定や、ツメタガイの卵塊を顕微鏡で観察するなどの学習を行いました。また、海の生き物を守る会が全国で実施している砂浜海岸生物調査への積極的な参加を呼びかけ、調査を実施する際の注意点や調査の意義などについて、学びました。
 当日観察できた生き物は:魚類ではホタテウミヘビなど5種、巻貝では、ツメタガイなど11種、ヒザラガイ類ではケムシヒザラガイなど3種、ウミウシ類ではアオウミウシ1種。二枚貝ではフジノハナガイなど4種。棘皮動物は種数が多く、イトマキヒトデなど13種、甲殻類もオオギガニなど13種、その他多毛類1種、扁形動物1種、海綿動物1種。海藻6種、海草2種が見られましたた。浜の上部は、人工護岸がありますが、その一部からは、ハマダイコンなど7種の海浜植物も観察され、合計70種以上の動植物を観察することができました。


光明寺本堂での同定


砂浜調査観察


全員写真

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