イベント報告

春の博多の風物詩「和白干潟で潮干狩り」

●主 催:ウエットランドフォーラム
●実施日:2017年4月23日(日)13:00~16:00(中潮 干潮/13:32:47cm)
●場 所:和白干潟(福岡市東区和白4丁目海岸)
●参加者:95名(29チーム)、スタッフ4名、講師2名、計101名

〈プログラム〉
1 和白干潟の紹介 松本悟(ウエットランドフォーラム)
2 アサリの生態とアオサとの関係 講師:藤井暁彦さん(干潟の専門家)
3 昔の和白干潟、潮干狩りの様子 講師:小金丸瑞穂さん(地元)
4 干潟へ移動して「潮干狩り」 ★チーム対抗潮干狩り体験
5 まとめ(感想をポストイットに書く)

 4月23日(日)快晴。潮干狩りイベントは「3cm以下のアサリは取らないでください」という規則を広く市民に知ってもらうことと、干潟に触れあってもらうための啓発活動として企画しました。
 海の広場に集合した参加者の半数は潮干狩りが初体験でした。
 最初に、松本が和白干潟の解説やラムサール条約にある干潟の役割りや、潮干狩りが環境保全につながることなどを話しました。
 次に、干潟の専門家の藤井さんが、アサリの成長や増え方、減る原因、特に和白干潟で問題になっているアオサの発生とアサリの被害について、とてもわかりやすく説明しました。
 続いて、地元の小金丸さんが、昭和30年~50年代の海苔を作っていた頃や海水浴場だった頃の干潟や潮干狩りの様子を話しました。参加者は初めて聞く内容に興味深々でした
話しのしめくくりに、アサリを採るコツも伝授してくれました。

 さて、干潟に出て潮干狩りです。3人一組のチーム対抗戦で、1時間のアサリの収穫量を競います。親子連れ、高校生チーム、福岡在住の外国人の方々などが、愉快なチーム名をつけてエントリーしました。
 苦戦したチームもありましたが、好天の干潟で春の海風に吹かれて、自然に触れあうことが最高の経験になったようです。
 アサリの計量ではガタレンジャーの2人が計量と記録を担当しました。1位は1.9kgで、総収穫量は12kgでした。上位5組には賞品としてオリジナルキーホルダーが授与されました。
 最後のプログラムでは、潮干狩りの感想をポストイットに書いてパネルにはってもらいました。この呼びかけもガタレンジャーが担当してくれ、多くの感想が集まりました。
 また“ふりかえり”でも、子ども、高校生、インドネシアの方が発言してくれました。「あんまり採れなかったけど楽しかった」「また来たいです」という声が多かったようです。
 イベント終了後に、再びアサリ採りに干潟に出て行ったチームもいくつかありました。

 みんなが楽しみながら干潟に触れあい、干潟の恵みを受取る。そして干潟を知り、守る。そんな有意義な潮干狩りイベントになったようです。
 この様子は、4月24日のKBCテレビのニュースピアで放映されました。

※ガタレンジャー/2016年から取り組んでいる子どもたちの干潟調査隊のメンバー。