イベント報告

池ケ原湿原ガイド

●主 催:福井県自然保護センター
●共 催:福井県自然観察指導員の会
●実施日:2018年5月19日、26日、6月2日、9日、16日、23日、30日、
     7月14日、21日の1日2回(11:00~12:00、13:15~14:15)
●場 所:福井県勝山市平泉寺町 池ヶ原湿原
●参加者:95名

池ヶ原湿原は、勝山市平泉寺町の標高610mに位置する約1.5haの湿原であり、県内随一のミズチドリの生育地である。しかし水環境の悪化やヨシや低木の繁茂により、ミズチドリなどの希少な湿原植物が一時期ほとんど見られなくなっていた。そこで福井県自然保護センターでは、2010(平成22)年以降、地下水位の向上やヨシ・低木の除去を行い、ミズチドリやトキソウなどの希少種が見られる植生が回復してきた。また2013(平成25)年からは、地域の住民や企業、団体、学校と共同で保全活動を継続してきた。
本年は、昨年に引き続きこうした活動によって再び見られるようになった湿原植物を多くの方に観察してもらうことを目的に、多くの植物が花期を迎える5~7月の毎週土曜日(延べ9日)に申し込み不要・参加無料のガイドを実施し、県内を中心に95名の方々にガイドに参加いただくことができた。本年は、参加者全員に池ヶ原湿原花図鑑クリアファイルを配布し、湿原の魅力発信に努めた。
参加者は、ガイドの案内のもと木道を歩き、レンゲツツジやトキソウ、ミズチドリ、カキラン、ノカンゾウなど季節ごとに湿原を彩る植物やモリアオガエルの産卵、多様なトンボ類等の観察や写真撮影を楽しみながら、湿原の環境保全の重要性を学ばれていた。

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http://fncc.pref.fukui.lg.jp/event/eventguidance/ikegaharashitugenguide