イベント報告

自然観察ウォーク ハマナス咲く三里浜砂丘の自然

●主 催:福井県自然保護センター
●共 催:福井県自然観察指導員の会
●実施日:2018年6月16日(土)10:00~15:00
●場 所:福井県川尻町周辺 三里浜砂丘
●参加者:22名

三里浜砂丘は坂井市三国町と福井市にまたがり、かつては北陸地方有数の砂丘植生が形成されていたが、臨海工業地帯造成により、その面積は当時の3分の1以下になっている。残された砂丘には、今でも砂丘植物や砂丘に造巣する狩りバチが多く見られる。本イベントでは砂丘特有の植物や昆虫等の観察を通して、その特徴を学ぶとともに、今後の砂丘の保全についても考える機会とした。
三里浜の砂地に生育する植物では、ハマナス、ネナシカズラ、ハマボウフウ、ウンラン、ハマヒルガオ、ハマエンドウを観察することができた。指導員からは、こうした植物の解説の他、オオハサミムシ特有の子育て方法や自分の卵を判断する能力についての実験結果の紹介、イソコモリグモの説明等、専門的な解説を行った。また、海の生き物についても、季節ごとに砂丘近くの海に打ち上げられたものを中心に解説を行った。その後、ハマナス公園近くの森の植物についても解説をし、海・砂浜・森とバラエティーに富んだ観察会を行うことができた。
本イベントに参加された方には、このような自然に対し関心の高い方が多かったように感じる。指導員の解説を熱心に聞いている様子が印象的であり、とても質の高い観察会、普及啓発活動となったように思う。

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http://fncc.pref.fukui.lg.jp/event/eventguidance/walk