イベント報告
大正川カメ類調査
●主 催:和亀保護の会
●実施日:2018年4月7日(土)10:00~14:00
●場 所:大正川(阪急高架下周辺)
●参加者:7名(スタッフ3名)
春の大正川。一見美しく見えるが、何袋ものゴミが集まる。中州に外来種のセイヨウカラシナが席巻しているのも悩ましい。
環境問題に対する理解のために、同じ大正川で活動する他団体と一緒にイベントで啓発活動をすることもありますが、今回は保全活動やカメに興味のある一般の方々に呼びかけて、通常会員が行っているルーティンの活動を体験していただきました。
夏場のカメ類の捕獲は罠が一般的ですが、この時期はまだエサで誘引する方法は効率的ではありません。カメが潜んでいそうなところを手探りして捕まえました。今回はアカミミガメの他に、既に個体識別しているニホンイシガメとクサガメが見つかり、参加者に測定や撮影・記録をお手伝いいただきました。捕獲したアカミミガメは後日冷凍庫で処分し、焼却したり堆肥化したりします。時には料理して食べるイベントをすることもあります。
さて、カメを捕まえるために手探りをしていると、水底に沈んだ空き缶や空き瓶をたくさん拾います。カメが産卵したり日光浴したりする中洲でもたくさん集まります。ゴミが生き物の生息を困難にしている現状を実感します。地味な作業の積み重ねですが、清掃活動や外来種防除は、ニホンイシガメを生かし続ける大きな力となるのです。
捕獲したカメを観察・測定中
カメの捕獲と並行して行う清掃活動