イベント報告

めざせラムサール! しおまねきラリー 2018

●主 催:とくしま自然観察の会&徳島子ども劇場&吉野川ひがたファンクラブ
●後 援:徳島市教育委員会
●実施日:2018年5月27日(日)10:00~12:00
●場 所:吉野川河口住吉干潟(徳島市住吉4丁目)
●参加者:計90名(おとな40名・子ども40名・スタッフ10名)

『しおまねきラリー』は毎年、吉野川河口の住吉干潟で開催し、今年で19回目になります。干潟に来て、まっさきに目につくのは、絶滅危惧種のシオマネキです。ここは全国でも有数のシオマネキの生息地で、ヨシ原のある泥質の干潟でたくさんのシオマネキを見ることができます。住吉干潟は、ヨシ原から下流側に砂泥質の干潟が広がっています。
干潟にはシオマネキやいろいろな生き物がいて、それぞれ棲み分けています。『しおまねきラリー』では、ウォッチングポイントを巡ってそれぞれの干潟の環境や生き物を観察します。今回のポイントは4か所です。
今年もたくさんの家族連れの皆さんと『しおまねきラリー』をスタートしました。
(1)『シオマネキ・トビハゼ』ポイントは、ヨシ原の泥質の干潟。じっと干潟を覗き込んでいると、シオマネキやアシハラガニ、トビハゼが姿を見せます。
(2)『フトヘナタリ』ポイントは、(1)と同じ干潟で、石積み護岸から観察します。フトヘナタリやヒロクチカノコを手のひらにのせて観察したり、小粒の巻き貝のカワザンショウガイを見つけることができます。
(3)『チゴガニ』ポイントは、(1)の北方から上流側にあるヨシ原と泥質の干潟です。じっと静かに待っていると、チゴガニたちのダンス(ウェイビング)が始まります。
(4)『どろの生きもの』ポイントでは、水際の砂地のいたるところにコメツキガニがたくさんの砂団子を作っています。ここは広々とした干潟で、アナジャコやニホンスナモグリ・・・砂泥質に生息するたくさんの生き物に出会えます。子どもたちがスコップとザルを手にぬかるむ干潟を歩き回り、泥だらけになりながら夢中で生き物を探していました。
参加したみなさんの素敵な笑顔に、たくさんの生き物にふれることができる干潟の大切さを実感しました。干潟をより身近に感じ、干潟にこれまで以上に関心を持っていただけたのではないかと思います。

●観察された生物
シオマネキ、チゴガニ、アシハラガニ、トビハゼ、クシテガニ、トビハゼ、フトヘナタリ、ヒロクチカノコ、カワザンショウの仲間、ヤマトオサガニ、コメツキガ二、ニホンスナモグリ、ヨコヤアナジャコ、オキシジミ、タカノケフサイソガニ、ハゼ類、ハクセンシオマネキ

●関連記事URL
とくしま自然観察の会
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