イベント報告

和白干潟で潮干狩り

●主 催:ウエットランドフォーラム
●協 力:福岡市港湾空港局
●実施日:2018年4月15日(日)13:00~16:00
●場 所:和白干潟・海の広場(福岡市東区和白4丁目海岸)
●参加者:99名[25チーム/高校生12名、中学生6名、小学生29名
     (ガタレンジャー11名含)]、スタッフ6名

 今回の潮干狩りイベントでは、ガタレンジャーの子どもたちもスタッフとして参加。設営、受付、アサリの計量、メッセージボード、などで活躍してもらいました。また、港湾空港局の協力で会場隣の空き地を駐車場として利用することができたので、参加者の利便性が高まり好評でした。
 このイベントに併せて、冊子「潮干狩りbook/和白干潟で潮干狩り」を制作しました。アサリの生態や役割、潮干狩りのルール、干潟の生き物などを、A5サイズ・12ページ(著者:藤井暁彦、松本悟)で紹介しています。参加者全員に配布するとともに、和白干潟周辺の公民館や公共施設にも配置しました。

〈アサリ汁のふるまい〉調理:岸原千秋
 前々日に和白干潟で採ったアサリを使って、アサリ汁50人分を用意しましたが、大変好評でイベント開始前になくなってしまいました。
〈和白干潟の紹介(昔の様子、生物多様性、干潟の大切さ)〉あいさつ:松本悟
 和白干潟は日本の干潟の原風景をとどめていることや、昔、製塩が盛んで塩田の跡が残っていること、海苔養殖なども盛んだったことなどと、さらにいろんな生き物がいる生物多様性の宝庫であること、そして150万都市に残る貴重な「宝物」であることなどの説明がありました。
〈和白干潟の生きもの紹介〉講師:城東高校生物部
 ガタレンジャーにも参加している高校生が、和白干潟の航空写真を使って、アシ原、干潟、磯などの環境にそれぞれ適応した生き物がたくさん生息していることの素晴らしいプレゼンテーションがありました。
〈アサリの生態などについて〉講師:藤井暁彦(アサリ・干潟の専門家)
 アサリが生まれて干潟に定着して大きく育つまでの生態や、資源を守るために卵を産んでから採るということ=3cm以下のアサリは残すことの大切さをクイズも取り入れて子供でもわかるように説明しました。さらに、アオサの大量発生や干潟の埋め立てなどによるアサリの減少の原因と、増やす努力などについてもわかりやすい解説で、大変好評でした。
〈アサリ採りのコツ〉講師:岸原千秋
 地元の方による、アサリ採りのコツや、よく採れそうな場所を見つける方法などの説明がありました。
〈潮干狩り〉参加者25チーム
 家族連れが多く参加してくれました。潮干狩りが初めての方も30名ほどいました。採取時間は1時間で、100gから1380gまでさまざまでした。なかにはアサリ採りを断念して、ゴミ集めを頑張ってくれたチームもありました(ゴミの採取量も表彰の対象です)。
 採取から戻ってくると、チームごとに計量を行い、上位5チームとゴミ収集チームにオリジナルキーホルダーや栞の賞品が、ガタレンジャーのプレゼンターから授与されました。
〈和白メッセージボード〉ガタレンジャー
 参加者に和白干潟や潮干狩りの感想をポストイットに書いてパネルに貼っていきました。ここでもガタレンジャーが頑張って41枚も集めてくれました。「アサリはあまり採れなかったけど、とても楽しかった」という感想が多かったです。
〈干潟の生き物の紹介〉藤井暁彦
 潮干狩りをしているみなさんにはアサリしか見えていませんが、その周りにはいろんな生き物がいます。藤井さんがそんな生きものたちを紹介してくれました。コメツキガニやクルマエビのほか、カガミガイやタイラギの殻もありました。アシハラガニやクロベンケイガニは子どもたちに大人気でした。

〈まとめ〉
 雨上がりの快晴に恵まれ、参加者は穏やかな春の1日を干潟で楽しむことができたようです。干潟にはクロツラヘラサギやミヤコドリ、オバシギなどもいて、干潟と人と渡り鳥が春の干潟の豊かな景色を描いていました。
 潮干狩りイベントの目的は2つです。潮干狩りをされる方に「3cm以下のアサリは採らない」というルールを理解してもらうことと、干潟を楽しく体感してもらうことです。
 最後の感想で、若いお父さんが「初めてアサリの大きさを意識して採りました」と言いました。この意識がもっともっと多くの皆さんに広がることを願っています。「来年もまた来ます」、「秋のアオサ回収作業にも参加します」などの声もありました。そして、イベント終了後も多くの家族が干潟に戻り、引き続き潮干狩りを楽しみました。収穫量も増え、親子で食べ方を話しながら笑顔で家路につかれました。
 干潟に誰もいなくなって陽が沈む頃、クロツラヘラサギが14羽に増えていました。