イベント報告

トビハゼの日

●主 催:特定非営利活動法人 行徳野鳥観察舎友の会
●実施日:2019年6月16日(日)10:00~15:00
●場 所:行徳鳥獣保護区(千葉県市川市新浜)
●参加者:500名

 行徳鳥獣保護区は千葉県市川市の南部、行徳地区にあります。周囲は住宅地や工場・倉庫に囲まれ、隣接する宮内庁新浜鴨場と合わせて約83haの行徳近郊緑地特別保全地区を形成しています。高度経済成長期に開発が進む中起きた自然保護運動の結果として、水鳥の保護区として造成された人工の自然保護区です。東京湾岸の埋め立て地と同じく海底の土砂を流し込んで作った土地は、周辺埋め立て地の上澄み液も投入しているため全体的に泥質の環境となっており、小規模ながら国内では今や少なくなった泥干潟にはヤマトオサガニやトビハゼといった生き物たちが生息しています。
 トビハゼの日は国内北限生息地の東京湾奥部でも有数の生息数・密度を誇る保護区のトビハゼをピックアップして、干潟の生き物や鳥だけではない保護区の魅力を地域の方に広く知ってもらおうと3年前から開始したイベントです。普段は歩けない保護区導流堤を一部開放して自由に干潟観察できるようにしたり、トビハゼにちなんだ工作コーナーやゲーム等でトビハゼや保護区に親しんでもらおうという催しです。今年は雨天のため翌日に順延となりましたが、開催日は抜けるような晴天の下多くの方が来場。干潟の上で暮らすトビハゼのさまざまな仕草を楽しんでいただきました。今回は地元三番瀬産のノリや貝類の販売も行い、好評を博しています。
 こういった行事の際にも拠点となっていた千葉県行徳野鳥観察舎は耐震強度不足のため2015年末に休館、2018年に廃止、解体となりましたが、現在市川市が来年度開館を目指して新施設を計画中です。残念ながら環境学習施設としての機能や管理上の使い勝手はあまり考慮されていない建物となりそうですが、公共施設のリストラが進む昨今施設新設だけでもありがたい話として、極力有効活用できるよう備えていく予定です。

満潮で集まってきたトビハゼ


目の前を跳ねていくトビハゼを観察

堤防の上から望遠鏡で観察

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