イベント報告

大正川カメ類捕獲調査と小さな自然回復活動

●主 催:和亀保護の会
●共 催:川いい会、NPO法人 Nature Works
●実施日:2021年5月8日(土)、5月22日(土)10:00~14:00
●場 所:大正川2020年度浚渫工事区間
●参加者:5人

 今回はコロナ対策のため、一般の参加者を募らず、スタッフはマスクをして作業を行った。
 さて、浚渫工事によって単調になった澪筋を少しでも複雑にし、少しでもはやく生き物が戻ってくるように、四角くぺちゃんこにされた中洲を削って土砂を移動させたり、細流を作ったりする作業を行った。なおこの作業は茨木土木事務所に許可や支援を得て行っている。また工事前に中州に広く繁茂していた外来種「セイヨウカラシナ」が育ってきたので、できる限りの駆除を行った。ただし、工事後の中州は流されやすいので、補強のために根っこを残して刈り取った。工事は環境に大きなダメージを与えたが、中洲の上部を削り取ってくれたので、セイヨウカラシナも生えるには生えるが、一方で在来植物の埋土種子が発芽して、今までにあまり見られなかったカヤツリグサなども芽吹いてきた。是非ともそれらを大事に育てていきたいものである。また護岸の法面には特定外来生物「オオキンケイギク」も繁茂しているので、抜き取った。
 これらの作業を終えた後はカメ類の捕獲調査。もちろん以前のように多くの個体は捕獲できないが、工事前に行政と話し合って残していただいた自然のワンドでは、外来種とはいえアカミミガメやクサガメが見つかった。アカミミガメは戻さず駆除、クサガメは個体識別をして放流した。残してもらったワンド以外にも新たに作っていただいたワンドもあるので、それがうまく機能するよう今後工夫していく予定である。



●参加団体紹介ページ:和亀保護の会
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